こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。
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とはいえ、日本の銀行も必要よね…。
ということで、非居住者でも維持できる日本の銀行口座について調べてみた結果、候補は以下の5つの銀行に絞られました。
①三菱UFJ銀行
②三井住友銀行
③みずほ銀行
④ソニー銀行
⑤プレスティアSMBC信託銀行
この記事では、海外移住者(日本非居住者)が維持可能な日本の銀行のサービスについて、更に深堀りして比較してみたいと思います。
海外移住で残すべき銀行口座はどれだ?
まずは、各銀行の海外移住者向けサービスについて、ざっくり表にまとめて比較してみました。
※1 事前に登録した送金先に限る
※2 別途デビットカードの申し込みが必要
日本非居住者となった場合、解約が必要な銀行
ちなみに2024年2月現在、
日本の主要銀行の多くは非居住者となった時点で解約が必要です。
※1 代理人を立てることで維持は可能【参照ページ】
※2 原則解約、満期日が到来していない金融商品がある場合、機能制限の上口座維持【参照ページ】
※3 送金・受取時に各種規制の対象に該当しないことを直接確認する可能性あり【参照ページ】
上記銀行口座をお持ちの方は、移住前に口座解約の準備を忘れずに進めて下さい。
ソニー銀行がトップ候補に返り咲き🌸
2024年3月7日から、ソニー銀行の非居住者向けサービスが改善されました!
① 振込作業:問い合わせフォーム ▶ ネット or アプリ
② 振込料金:1,000円(非課税) ▶ 110円(非課税)
海外移住手続きも条件なしで完結し、維持費無料な貴重な銀行口座です。
関連記事|結局「ソニー銀行」も口座開設しちゃいました。
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バランス重視なら三菱UFJ銀行
日本を代表する3大メガバンクの安心感が欲しい方には「三菱UFJ」がオススメ!
月額300円(年間3,600円)で、安心の口座を維持できるなら安いものです。
三菱UFJ、海外用のグローバルダイレクトが使えるのは、国内企業からの赴任、在外公館勤務、留学、同行家族だけらしい。
— よしこの芽🇳🇱 (@yoshikonome) April 24, 2022
ちょっと意味が分からない。外国で外国企業に勤務したり、自営業したり、色々あるよね? pic.twitter.com/bshx8AAd5y
余裕資金があればプレスティアも選択肢
海外居住者向けの追加料金は不要なものの、口座維持費が月額2,200円(税込)と高額なので論外だと考えていたプレスティアですが、300万円相当以上の外貨預金を確保して、デジタルゴールドステイタスを獲得すれば、口座維持費と海外送金の手数料が無料になるという選択肢があります。
円安まっしぐらな日本円での預金の分散投資を前提に、300万円以上の資金を投入できるのであれば、最優先候補の1つとして、検討してみても良いかもしれません。
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以降、各銀行のサービスの詳細にについて解説します。
日本非居住者でも維持できる日本の銀行口座【5選】
三菱UFJ銀行【グローバルダイレクト】
三菱UFJ銀行の「グローバルダイレクト」は、「三菱UFJダイレクト」利用者の海外での利用をサポートするオプションサービスです。
月額300円のコストが掛かりますが、唯一“登録先のない送金先”への外国送金依頼にも対応し、急な海外送金にも対応できそうです。
デビットカードを作れば、海外でのATM利用も可能です。
サービス内容
- ①既存「三菱UFJダイレクト」のサービス
- ※投資信託のお取引、住宅ローンなど一部取引は利用不可
- ②ワンタイムパスワードカード等の海外への発送
- ③登録のない送金先への外国送金依頼(月500万円以下)
- ④メインバンク総合ステートメント(資産管理レポート)
利用手数料
月額300円 ※消費税非課税
必要な書類
- ①申込書・お届印
- ②ご本人確認書類(パスポート)
- ③勤務先等の確認書類
注意事項
・ワンタイムパスワード(スマホアプリ)は海外で利用できないため、ワンタイムパスワードカードへの切り替え手続きが必要。
(2021年06月追記)
先日三菱UFJに行った際に「留学証明書」や「海外出張証明書」がないと、グローバルダイレクトを利用できないと言われてしまいました。
とのことで、MM2Hなどのリタイアメントビザを利用する場合は「確認書類」を手配するのは難しいかもしれませんね(´;ω;`)
三井住友銀行【SMBCダイレクト・グローバルサービス】
三井住友銀行の「SMBCダイレクト・グローバルサービス」は、「SMBCダイレクト」利用者の海外での利用をサポートするオプションサービスです。
インターネットバンキングの基本機能は、利用可能です。
デビットカードを作れば、海外でのATM利用も可能です。
サービス内容
- ①残高照会
- ②振替
- ③国内振込
- ④外国送金
- ⑤セキュリティ関連登録
- ⑥お取引明細の送付
利用方法
インターネットバンキング(SMBCダイレクト)
※スマートフォンを含む
利用手数料
月額220円 ※消費税込
必要な書類
- ①申込書
- ②個人番号告知書
- ③ご本人確認書類(マイナンバーカード等)
- ④海外勤務証明書 or 入学許可証
- ⑤居住地国などの届出書
みずほ銀行【海外勤務者向け日本国内送金サービス】
みずほ銀行の「海外勤務者向け日本国内送金サービス」は、みずほダイレクトを利用し、日本国内向けに送金が出来るサービスです。
サービス内容
①日本国内向け送金
利用方法
インターネットバンキング(みずほダイレクト)マイページより、送金申込
利用手数料
無料 ※送金手数料は別途必要
ソニー銀行
ソニー銀行は、海外への転勤・留学などにより非居住者となった後も、引き続き利用可能ですが、インターネットバンキングでの海外送金は非対応のようです。
サービス内容(非居住者向け)
- ①円預金
- ②外貨預金
- ③振り込み
- ④入金受け取り
- ⑤海外ATMからの引出し ※SonyBankWALLETを利用
利用方法
インターネットバンキング
利用手数料
無料
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>> ソニー銀行 口座開設後にサクッとやる初期設定【約20分作業】
プレスティアSMBC信託銀行
プレスティアSMBC信託銀行は、海外赴任などにより非居住者となった後も、引き続き利用可能です。
ただし、一定条件を満たさないと月額2,000円の口座維持手数料がかかります。
また、国内の振込みは、日本居住中に事前登録した振込先のみ可能です。
サービス内容(非居住者向け)
- ①外貨預金の取引
- ②送金資金の受取り
- ③投資信託の売却
- ④登録先への送金
利用方法
インターネットバンキング
利用手数料
無料
※ただし、口座維持手数料が月額2,000円。
以下のいずれかの条件を満たせば無料。
- 前月の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
- 前月の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
- 前月末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
- 前月最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットのお借入があること
- 前月25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員である場合
- 外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること
必要な書類
①住所変更届 兼 居住性変更に関する届出書
②海外転出を証明する書類
ユニオンバンクなき今、Firstrade証券への送金はプレスティアSMBC信託銀行が代替案となります。
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海外移住者におすすめのクレカ – メガバンク3行比較
海外移住では、生活環境が大きく変わるため、日本にいる時とは必要なものが変わってきます。クレジットカードは、以下の点において、海外生活を支える重要なツールとなります。
- 現地での支払い
家賃や公共料金、食費など、多くの支払いがクレジットカードで可能です。 - キャッシング
緊急時に現地通貨を現地ATMから引き出すことができます。 - 海外旅行保険
出国から一定期間の病気やケガ、携行品の盗難などに備えることもできます。 - ポイント還元
日々の買い物でポイントを貯め、旅行やギフトなどに交換できます。
基本機能比較表
メガバンク3行が発行クレジットカードの基本スペック比較は、次の通りです。
項目 | 三菱UFJカード | 三井住友カード | みずほマイレージ クラブカード |
年会費 | 初年度無料 翌年1,375円 ※年1回利用で無料 | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~15%(※) | 0.5%~7%(※) | 0.5%~1% |
海外旅行保険 | 最大2,000万円 | 最大2,000万円 | 最大1,000万円 |
キャッシング | あり | あり | あり |
空港ラウンジ | ゴールド以上 | 一部カード | ゴールド以上 |
その他特典 | ショッピング保険 ETC年会費無料 | ショッピング保険 ETC年会費無料 | マイルが貯まる 永久不滅ポイント |
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結論
以上、「海外移住の前に作るべき銀行口座」について解説しました。
我が家では、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の主要3銀行の口座を持っていますが、移住前に不要な銀行口座は解約して整理したいと思います。
2023年12月時点の考えでは、プレスティアを作っておけばよかったかも…という後悔の念です。
メインバンクを持たないことに若干不安はありますが、銀行でお金をやり取りする時代はそう長くはない気がするので、ムダなコストはカットしておきたいと思います。
ではまた!
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