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2024年版|クアラルンプールの4人家族生活費完全ガイド

2023|マレーシア移住した日本人4人家族生の活費 in クアラルンプール:完全ガイド マレーシア
この記事は約15分で読めます。

こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。

2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。

海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。

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マレーシアで家族と一緒に移住することを考えていますか?

我が家は2020年に移住の下見をしたあと、コロナによる足止めにより3年たってようやく移住を実現したのですが、、、円安急激な物価上昇により想定していた生活費は、かなり割増となりました。

※円安の影響だけでも2割増し…

この記事では「2024年のマレーシア(クアラルンプール)の4人家族の生活費」についての最新情報を提供します。

※2023年の記事をベースに2024年5月〜7月の数値に更新しています。

\ 外では言えないリアルな移住生活をぶっちゃけます! /

2024|マレーシア移住した日本人4人家族生の活費

我が家では、かれこれ10年以上家計簿をつけており、マレーシア移住後もマレーシアの通貨リンギットを円換算に置き換えて、やれ「高いだ、安いだ」を評価しながら生活しています。

日本のメディアでマレーシアでの生活が紹介されると、多くの場合「生活費が安い!」といった紹介のされ方をしますが、実際に住んでみると「日本とほぼ変わらない」という結論です。

今回は、我が家の家計簿の内訳を赤裸々に公開してい見たいと思います。

我が家の家族構成

我が家の家族構成は、次の通りです。

父 |40代 (お酒はほぼ飲まない)
母 |40代 (お酒はほぼ飲まない)
長女|中2
次女|小5

子どもたちは、しっかり一人前を平らげます。

マレーシアは、イスラム教国家で酒税が高く設定されているため、お酒を飲む方は更に食費が割り増されるかもしれません。

生活費の分類

我が家の月々の生活費は、次の全13項目に分類しています。

① 家賃  … 住んでいる部屋の固定費
② 光熱費 … 電気、ガス、水道など
③ 交通費 … 通勤通学を含む電車やタクシー代
④ 食費(内/外) … 自炊の材料購入、飲食店での食事代
⑤ 雑貨費 … 日用品の購入費用
⑥ 美健費 … 美容院、マッサージなどの費用
⑦ 学び費 … 文房具・書籍の購入、講座の参加費用
⑧ エンタメ … サブスクや観光チケットなどの費用
⑨ 通信費 … モバイル回線、ネット回線の費用
⑩ 交際費 … 友人や同僚との食事やプレゼント購入の費用
⑪ 衣類費 … 服や靴などの購入費用
⑫ 医療費 … 病院での診察、薬の購入費用
⑬ こづかい … 日常の小さい支出

月々の生活費とは別に学費特別費(家電購入や宿泊を伴う旅行などの大きな支出)を設定していますが、こちらについてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

我が家の家計簿2024年【5−7月】

我が家は、2023年4月に移住し、今回の家計簿はそれから約1年となる5〜7月分の家計簿です。

比較のために1年前の平均値も残しておきます。当時のレートは1リンギット=31-33円でした。

支出(円)2024
平均値
2024/052024/062024/072023
平均値
家賃110,831110,257111,139111,096101,404+9%
光熱費13,15316,60214,1968,6618,648+34%
交通費20,59117,49924,24120,03420,927-2%
食費116,527110,445122,587116,550119,848-3%
雑貨9,88512,39213,1594,10317,817-80%
美建費28,34920,86740,18623,99513,392+52%
学び費6,7216,4226,6777,0649,152-36%
エンタメ9,7699,76611,5408,0017,505+23%
通信費6,3176,4366,5355,9794,910+22%
交際費12,2713,3278,20625,2784,913+60%
衣類費3,0864,5755264,1582,929+5%
医療費4,7817,9032,6683,7712,890+40%
こづかい1,37801,8372,2960
小計343,658326,492363,497340,985310,385+10%
※為替レートは支払日で設定しており、32〜34円で変動しています

項目ごとに増減はありますが、概ね為替レートの変動の影響で+10%ほど高くなっています。

各項目について、詳細を解説します。

マレーシア生活の家計簿を徹底解説!!

マレーシアの家族向け生活費は、さまざまな要因によって影響を受けます。
これらの要因には、家族のサイズ、住む場所、ライフスタイルの選択が含まれます。

家賃[11万円]

マレーシアでの住宅コストは、地域、物件のタイプ、そして物件の場所によって異なります。

たとえば、クアラルンプールでは、3ベッドルームのアパートの家賃は、RM2,000(約6万円)からRM7,000(約21万円)の範囲です。

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我が家の場合、都心部への通勤郊外への通学の間を取った近郊コンドミニアム(駅チカ×100㎡)の物件を借りて、家賃は11万円です。

2020年頃まではもう1〜2割安いイメージでしたが、コロナ後の金利の上昇により、持ち家派が賃貸市場に流れ込むトレンドも発生し、2022年前半時点で賃貸市場の中央値前年比10%上昇

我が家は1年の契約終了時に家賃据え置きでの更新ができましたが、円換算では1割高となっています。

光熱費(電気/水道)[1.3万円]

我が家はオール電化住宅なので、ガス代はかかっていません。

2024年も電気代の単価は変わっていませんが、我が家が調子に乗ってエアコンを使いすぎたことによる34%の上昇です。

電気代

マレーシアは、世界25位石油産油国であり、周辺国と比較しても、電気代は割安です。

次の表は、1kWh当たりの電気代一般家庭の月間使用量(300kWh)の代金を比較した表です。

マレーシアの電気基本使用料は、日本と比較すると1/5程度となっています。

国名1kWh
あたり
一般家庭の
月額電気代
日本¥34.9¥10,476
マレーシア¥7.0¥2,106
フィリピン¥25.4¥7,632
タイ¥20.6¥6,186
参照|globalpetrolprices.com

ただし電気代は、使用量に応じて、単価が上昇するのが一般的です。

我が家の場合ですと、日本では200〜300kWhの電気使用量でしたが、マレーシアではリビングのエアコンを1日14時間ほど稼働させており、平均電気使用量が600kWhを超え、結局月8~9千円ほどかかっています。

300kWhを超えると基本料が一気に約2.4倍となり、日本の半額程度となってしまいます。

電気代の明細【2023年8月請求分】
料金表
(kWh)
1kWh毎
(円)
消費量使用料
(円)
– 2006.5円2001,308円
200 – 30010.0円1001,002円
300 – 60015.5円3004,644円
600 – 90016.4円76.81,257円
合計8,211円
※使用量に応じた電気代【2023年8月請求分】

さらに電気代の請求には、いくつかの追加費用もあります。

ICPTImbalance Cost Pass-Throughの略で、いわゆる燃油サーチャージ
発電コストの変動が反映され、上記23年8月は、割引となっています
STいわゆる消費税で、金額的に600kWhを超えた電気料金に対して6%が課税
KWTBBマレーシアの電力会社「Tenga」社によって徴収される電気産業基金
電気供給の技術開発に関する投資のため、電気代の1.6%分が徴収されます

水道代

水道代に関しては、電気代ほど複雑な仕組みはなく、シンプルに使用量に対する従量課金

我が家の場合、湯船を使わないシャワー生活で、月1,500円〜1,800円の範囲で収まっています。

ちなみに、マレーシアの水道水の普及率は93.8%と世界的には高い水準にありますが、水質に関してはまだまだ改善の余地があるようです。

日本の水道水の地下水取水率が3割なのに対し、マレーシアでは1%程度で、河川からの取水がメインであり、河川自体も急激な都市化や人口増加によって水質汚染が進んでいるという問題があります。

参照サイト
>> Drinking Water Quality in Malaysia: A Review on Its Current Status

我が家ではキッチンでは浄水器を利用していますが、飲み水に関しては、ミネラルウォーターを利用するため、水道代とは別に食費としての飲水代約3,000円ほどかかっています。

交通費[2万円]

2024年は、下の子が送迎バスでの通学に切り替わり、月額RM280(約9,500円)の固定費が発生しましたが、親の送迎では、親2往復、子ども1往復で3往復分の電車代がかかっていたため、トータル額はほぼ変動なしでした。

電車代片道45〜90円程度
タクシー代KL市内の移動(2,30分)
300〜600円程度

マレーシアは超車社会で2021年には、年間の登録車両が100万台を超え、人口増加を上回る勢いがあり、車の所有率も8割を超えているとのアンケート結果もあります。

クアラルンプールでは、MRTLRTといった鉄道網が拡大していますが、車の所有は“利便性を向上させる”“成功の象徴である”といったポジティブなイメージが強く、需要が高いため、都市部の渋滞問題の解決は、まだ先になりそうな見込みです。

食費[11.6万円]

一番の調整余地のある食費は、内食外食がほぼ半々で月11.6万円

2024年は安い日本食材の確保ルートや定番の外食屋さんなどが出来上がってきました。

子ども達は辛い食べ物への耐性は強くなりましたが、まだまだローカル食に慣れきれてはいないため、外食のコストは高くついてしまいます。

安くておいしいローカルフード

雑貨[1.0万円]

移住後1年が経過したので、雑貨の購入はほぼ消耗品だけとなり、80%減の1万円。

マレーシアにもDAISOがあり、よく活用するのですが、単価はRM5.9(約180)円と1.8倍。

外食時の衛生面も心配なので、ウェットティッシュやアルコールなどの消耗品は、ローカルのRM2.4(約80円)均一ショップ「eco-shop」なども活用しています。

美建費[2.8万円]

美建費は、美容と健康に関わる項目をまとめたものです。

肌や髪の毛に関する消耗品やサプリメントなど。
また、歯医者のクリーニングやママのマッサージ代なども含まれています。

シャンプーや化粧品など品質を求めると日本よりも高額なものが多いようですが、マッサージだけは安くて高品質、さらに種類も豊富みたいです。

学び費[0.7万円]

移住直後は余裕がなくて、ほぼ英語アプリなどの購入だけでしたが、現地のマイクラ講座オンラインの勉強会なども参加できるようになってきました。

定価の1.5倍ほどのお値段がしちゃいますが、スリアKLCC内にある紀伊國屋書店では、日本語の書籍もたくさんあって選び放題なので、たまに日本語の本を読みたくなった際には便利です。

2024年の5-7月は日本に帰る直前ということもあり、書籍の購入などは控えていたので若干下がっています。

エンタメ[0.8万円]

出不精の我が家はあまりエンタメの費用がかかりません。

ネットフリックスやニンテンドーオンラインなどのサブスク課金やショッピングモール内でのゲームセンター(1回60-90円)のプレイ代金など、細々としたエンタメの費用が月額8,000円程度です。

旅行などの不定期な支出は、別途特別費として計算しています。

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通信費[0.5万円]

通信費は、スマホ用のモバイル回線と自宅の光回線2つが含まれ、我が家の場合、月額5,000円ほどです。

モバイル回線

ビザの取得主であり、実質、我が家の世帯主であるママのスマホに関しては、ポストペイド回線【30GB-月額RM50(約1,500円)】を契約し、ボクと長女はプリペイドの回線【7-15GB-月額RM20(約600円)】を利用しています。

特徴プリペイド
(先払い)
ポストペイド
(後払い)
価格安い
中央値-RM37
高い
中央値-RM114
サービス税(6%)免除課税
契約期間なし12〜24ヶ月
制限超過利用サービスが中断超過料金が請求される
速度プランによる通常、無制限
提供エリア同等同等
家族通話なしあり
端末セットなしあり
参照サイト|Prepaid vs postpaid plans Malaysia, Which is Better?

一見すると、プリペイドの方が海外居住者にとってメリットが大きいように感じますが、ポストペイドには、2点ほど大きなメリットがあります。

ポストペイドの隠れメリット

① 請求書が住所証明に使える
② マレーシア居住者専用サービスが利用しやすい

マレーシアの新居に入居したあと、様々な手続きで住所確認が必要になります。

その際に必要なのが公共料金の請求書なのですが、水道代や電気代の請求書は大家さんの名前で登録されており、証明書として使うことが難しかったりします。

モバイル回線の契約は、ショッピングモール内の携帯会社のブースで即日契約が完了するので、住所証明の書類をすぐに手に入れることができます。

次に、プリペイドの携帯回線は契約不要という身軽さゆえに、信用が低いというデメリットがあります。

そのため、プリペイドの電話番号でマレーシア現地のWEBサービスの登録電子マネーの入金が拒否されてしまうことがありました。

もし家族で複数のモバイル回線を利用する場合は、ポストペイド(後払い)のモバイル回線を1台だけでも確保しておくことをオススメします。

光回線

マレーシアでは、国を挙げてのネット環境の向上を進めており、クアラルンプールなどの都市部に関しては、100MBpsの回線が3,000円台で利用可能となっています。

2024年には、お値段据え置きで回線速度が2倍の200MBpsへと自動的に切り替わりました!

我が家では、都市部に特化した新進気鋭のネット回線「TIME」社の200Mbpsプラン(月額RM99)を利用して、快適なネットライフを過ごしています。

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交際費[1.2万円]

人見知りが激しい我が家は基本的に家にこもりがちなので、交際費はほぼママの会社の飲み会だけですが、貴重な日本語の情報源として重宝しています。

衣類費[0.3万円]

日本で買うほうが安くて質が良いとのことで、今年8月の帰国時には日本の服を爆買いしており、マレーシアでの衣類費はほぼかかっていません。サンダルや靴下などの小物をちょこちょこ買う程度です。

医療費[0.5万円]

「常夏の国にくれば風を引くことなんてない」と、信じていましたが、1年過ごしてみると毎月誰かしら1回は病院のお世話になっています。

とはいえ、ローカルクリニックの診察&投薬では、保険なしでも1回3千〜5千円程度の範囲です。

年末(コロナ)と年始(食中毒)にWパンチを喰らいましたが、それぞれの治療費は1万円もせずに住みました。

こづかい[0.1万円]

昨年は0円でしたが、子どもたちが友達にプレゼントやおやつを買ってあげたりするときの交際費のようなものとして、おこづかいの項目に割り振っていますが、基本的にはなくても良さそうな項目です。

結論 日本人4人家族の生活費は日本とほぼ変わらず…

この記事では「マレーシア(クアラルンプール)の4人家族の生活費」についてご紹介しました。

東南アジアでの生活が割安と言える時代は、古き良き時代の昔話と言っても過言ではありません。

ジャンルによって、割安割高がありますが、生活全体で見ると日本と変わらない生活費が必要になることを想定しておく必要があります。

また、海外生活では子どもの学費が無料ではない点に注意が必要です。

学校により学費の金額は異なりますが、一人あたり月額5〜15万円が追加で必要になります。

必要な資金を計算し、しっかりと準備を進めましょう!

ではまた!

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よくある質問 – FAQs

マレーシアの家族向け生活費の平均はいくらですか?

マレーシアの家族向け生活費の平均は、家族のサイズ、住む場所、およびライフスタイルの選択によって異なります。

我が家の場合、日本(東京)の生活費とほぼ変わらない金額が必要となっています。

マレーシアでの家族向け住宅コストはいくらですか?

マレーシアでの家族向け住宅コストは、地域、物件のタイプ、および物件の場所によって異なります

たとえば、クアラルンプールでは、3ベッドルームのアパートの家賃は、RM2,000(約6万円)からRM7,000(約21万円)の範囲です。

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マレーシアの教育コストはいくらですか?

マレーシアでの家族向け教育コストは、学校の選択や学年によって異なります。

公立校は無料ですが、クアラルンプールのインターナショナルスクールは、年間60万〜300万円ほどの価格帯で提供されています。

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マレーシアでの家族向け食費はいくらですか?

我が家は日本(東京)在住時、学校の給食代を含め、月額10万円程度の食費でした。

マレーシア移住後、外食の頻度が増えたわけでもなく、同程度の食生活をしているつもりですが、月額12万円20%増加しています。

マレーシアでの家族向け交通費はいくらですか?

平日は、通勤通学で毎日電車を使用し、4人分(送迎含めると5往復分)で月額1.3万円ほどの電車代がかかっています。

タクシーは休日に数回乗る程度ですが、1回あたり500円前後でKL市内を移動できます。

マレーシアでの子供の医療費はいくらですか?

子どもも大人も値段はほぼ変わらず、ローカルクリニックでの風邪の診察程度であれば、1回5千円以内には収まっています。

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