こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。
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海外居住者となってしまうと日本の証券会社での取引ができなくなるとのことで、世界30カ国で利用可能、かつ取引手数料&口座維持費が無料の米国Firstrade証券[FIRSTRADE Securities Inc.]の口座を2020年1月に開設しました。
ぼくの場合「海外でも継続利用できること」「少額から始められること」が優先でしたが、シンプルに「海外の証券口座を作りたい」だけであれば、日本語で利用可能なインタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)やサクソバンク証券の利用も検討の価値があるかもしれません。
今回の記事では、日本語で利用可能な外資系証券会社2社とFirstrade証券を比較し、メリット・デメリットを考察してみたいと思います。
IB証券 v.s. サクソバンク証券 v.s. Firstrade
まずは、各証券会社のサービス概要を一覧表で確認してみましょう!
IB証券 (日本国内口座) | サクソバンク | Firstrade | |
日本語対応 | ◯ | ◯ | ✕ |
海外移住対応 | △ | ✕(要解約) | △ |
運用通貨 | 円建て | 円建て | ドル建て |
対応取引所 | 33カ国 | 6カ国 | 米国のみ |
口座維持費 | 無料 | 無料 | 無料 |
売買手数料 | $0.0055/株 | 0.20% | 無料 |
最低手数料 | $1.1 | $5 | – |
最大手数料 | 1% | $15 | – |
為替手数料 | 片道0.2銭 (最低手数料$2) | 往復0.5% (ドル保有不可) | 片道約0.8% (※1) |
DRIP (配当再投資) | 対応 | 対応 (※2) | 対応 |
3社の共通事項として、日本の証券口座で使える「特定口座」「NISA口座」の利用はできず、自身で確定申告の計算が必要な点。
海外証券会社の利用時の確定申告方法に関しては、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
IB証券の特徴とメリット・デメリット
IB証券は、米国内のオンライン証券会社として、高い評価を受けるいわば「世界チャンピオン」とも言うべき王道の証券会社です。
2023年より、マルチカレンシー(複数通貨)の取り扱いが終了となり、海外の株式を売買する際は、海外株式を日本円で購入し、海外株式の売却時は日本円を受け取ることになります。
これにより、都度為替手数料が発生してしまい、資金効率が悪化してしまいました。
サクソバンク証券の特徴とメリット・デメリット
サクソバンク証券の特徴は、1992年設立のデンマークの投資銀行で、FX(外国為替取引)に定評があります。
米国株を買う場合、まず「円→ドル」の両替が必要ですが、サクソバンク証券では、米国株を売却すると自動的に日本円に両替されてしまう仕様のようです。
つまり、米国株を売却して得たドルを保有したまま、別の株を買うことができません。
これでは、長期保有のリバランスなどにすこぶる不便です。
ぼく的には海外移住時には口座解約が必要とのことで、検討の対象外です。
余談ですが、今回の記事を書くための調査中、こんな記事も見つけてしまいました。
日証協、サクソバンク証券を処分 〜個人情報流出 再発防止不十分で〜
日証協、サクソバンク証券を処分
日本証券業協会は17日、欧州系インターネット証券のサクソバンク証券(東京・港)を譴責(けんせき)処分にしたと発表した。外部からの不正アクセスで3万8千人の顧客の個人情報を流出させたが、十分な再発防止策が講じられていないため。さらにサクソバンク証券には
再発防止、頑張ってもらいましょう!
Firstradeの特徴とメリット・デメリット
Firstrade証券は、ただただ基本コストが安いというだけの証券会社です。米国内の取引所の商品しか買えないし、気の利いたサービスもありません。
基本手数料が無料なので、ボクのような小市民でも一株単位で気軽に購入でき、分散投資やリバランスの自由度が格段に高いです。
取引手数料が無料の理由については公式のビジネスモデルは公表されていないものの、日本証券経済研究所の清水さんが「アメリカの証券委託売買手数料無料のビジネスモデル」というレポートで、手数料無料の理由について分析されています。
★そもそも米国証券会社の手数料収益が占める割合は低かった
収益源①預金金利の利ざや
→証券口座の余剰資金(金利0.01%)を銀行口座にスイープした金利差で稼ぐ
収益源②注文回送からの報奨金
→米国では証券取引所の数が多く競争があるため注文自体に報奨金が出る
といった理由で、Firstrade証券の手数料無料科が実現していると想定されます。
米国株しか買えないため、米国内の人気は今ひとつのFirstrade証券ですが、ヨーロッパの人が米国株を購入する証券会社として、サブ証券会社的なポジションで高い評価を得ているようです。
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デメリットは、日本語が使えないということで、大きなトラブルが発生してしまうと英語でのやり取りが必要になるので、かなり手こずりそうです。
何度か質問メールのやり取りをしましたが、返事には2〜3日かかりスピード感も遅い印象です。
結論 個人の運用スタイルに合わせて証券会社を選ぼう!
今回の記事では、外資系証券会社2社とFirstrade証券を比較し、メリット・デメリットを考察してみました。同じ外資系でもそれぞれ会社のスタンスがだいぶ違いますね。
海外移住の予定もなく、米国株を手軽に始めたいなら、特定口座やNISA口座が使える国内証券会社がオススメです!
将来期に海外に住む希望があり、英語の勉強もしたいなら、Firstrade証券の口座開設にチャレンジする価値はあると思います。
ぜひ、ご自身の今後の資産形成にあった証券会社を選んでみて下さい!
ではまた!
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