こんにちは。”国体で初開催”となったeスポーツ大会が茨城県で行われたことを、密かに誇りに思う茨城県民のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
国体で初開催となったeスポーツ 奇跡の偉業を、なぜ茨城県は実現できたのか?
来年のオリンピック開催も危ぶまれ、ステイホーム中のオリンピック選手たちもこぞってeスポーツの配信をはじめました。
アフターコロナの世界では、スポーツ観戦もままならない状況となる可能性も高く、ゲーム市場はプロスポーツ市場のシェアをごっそり奪い取る可能性を秘めています。
そこで「ゲーム&eスポーツ」への投資をすべく、関連ETFを探してみた所、現時点で5本ほどありました。今回はその5本を深堀りして紹介したいと思います。
※本記事は2020年8月時点での情報です。
米国で人気のゲーム&eスポーツETF5本を比較
まずは5つのゲーム&eスポーツETFの主要スペックをざっくり比較してみます。
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
ESPO | $409.2M | $9.4M | 26 | 0.55% | 0.14% | 31.32% | 18年10月 | 251.5 M |
HERO | $217.2M | $3.7M | 41 | 0.50% | -% | 34.85% | 19年10月 | 164.6 M |
BETZ | $87.7M | $5.6M | 39 | 0.75% | -% | -% | 20年6月 | -7.9 M |
BJK | $48.6M | $1.1M | 42 | 0.66% | 3.27% | 20.58% | 08年1月 | 22.1 M |
NERD | $38.7M | $1.0M | 32 | 0.25% | 0.20% | 44.63% | 19年6月 | 18.0 M |
仕方ないことですが、5本中4本は設立2年以内のETFとなっており、いずれも純資産総額や平均出来高もまだまだ小さな規模です。設立後間もないため、長期リターン計測しにくいのですが、直近3カ月だけでも20%〜44%とその差は大きいです。
各ETFの構成銘柄の上位5銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 国 | ESPO | HERO | BETZ | BJK | NERD |
Advanced Micro Devices Inc | US | 8.53% | ||||
Nvidia Corp | US | 8.28% | 6.23% | |||
Tencent Holdings Ltd | HK | 8.00% | 5.78% | |||
Nintendo Co Ltd | Japan | 6.24% | 5.91% | |||
Activision Blizzard Inc | US | 5.63% | 5.78% | 5.58% | ||
SEA LTD-ADR | Singapore | 6.47% | ||||
NETEASE INC-ADR | HK | 5.77% | ||||
WILLIAM HILL PLC | Britain | 5.68% | ||||
KINDRED GROUP PLC | Malta | 5.63% | ||||
FLUTTER ENTERTAINMENT PLC | Ireland | 5.33% | 8.99% | |||
POINTSBET HOLDINGS LTD | Australia | 5.12% | ||||
PENN NATIONAL GAMING INC | US | 5.07% | ||||
Las Vegas Sands Corp | US | 7.55% | ||||
Galaxy Entertainment Group Ltd | HK | 7.38% | ||||
Aristocrat Leisure Ltd | Australia | 6.65% | ||||
Sands China Ltd | HK | 5.82% | ||||
MODERN TIMES GROUP MTG AB | Sweden | 7.13% | ||||
DOUYU INTERNATIONAL | China | 6.88% | ||||
HUYA INC | China | 6.42% |
米国ETFで日本の企業を発見すると嬉しいですね〜、頑張れ任天堂!
しかし、ほとんどの銘柄に重複がないので、各ETFの構成銘柄をよく見る必要がありそうです。
ESPO|VanEck Vectors Video Gaming and eSports ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
ESPO | $409.2M | $9.4M | 26 | 0.55% | 0.14% | 31.32% | 18年10月 | 251.5 M |
「ESPO」は、金鉱株ETF「GDX」を運用するVanEckのETFです。設立後約2年で、現在、純資産総額・平均出来高ともにゲームETFの中ではトップです。銘柄数は少なめですが、5本の中では最も安定感のあるETFでしょう。
26銘柄中上位10銘柄の構成比率が約61%と半分以上を占めています。
Ticker | 銘柄名 | 保有比率 (%) |
AMD | Advanced Micro Devices Inc | 8.53% |
NVDA | Nvidia Corp | 8.28% |
700 | Tencent Holdings Ltd | 8.00% |
7974 | Nintendo Co Ltd | 6.24% |
ATVI | Activision Blizzard Inc | 5.63% |
SE | Sea Ltd | 5.25% |
EA | Electronic Arts Inc | 5.23% |
NTES | Netease Inc | 4.73% |
TTWO | Take-Two Interactive Software Inc | 4.67% |
BILI | Bilibili Inc | 4.40% |
その他 | 39.1% |
半導体、インターネット、ゲームソフトなど、ゲーム業界の中でも幅広い分野の企業ををカバーしています。
HERO|Global X Video Games & Esports ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
HERO | $217.2M | $3.7M | 41 | 0.50% | -% | 34.85% | 19年10月 | 164.6 M |
「HERO」は「BOTS」や「CLOU」といった特化型ETFを数多く運用するGlobal Xが運用するETFです。現在、ゲーム関連ETFの2番手としてもうピッチで「ESPO」を追い上げています。
「ESPO」と比較して経費率が0.05%低く、構成銘柄は41銘柄中上位10銘柄の構成比率が約54%と分散性はやや高くなっています。
Ticker | 銘柄名 | 保有比率 (%) |
SE | SEA LTD-ADR | 6.47% |
NVDA | NVIDIA CORP | 6.24% |
7974 | NINTENDO CO LTD | 5.91% |
ATVI | ACTIVISION BLIZZARD INC | 5.78% |
NTES | NETEASE INC-ADR | 5.78% |
EA | ELECTRONIC ARTS INC | 5.63% |
TTWO | TAKE-TWO INTERAC | 4.66% |
3659 | NEXON CO LTD | 4.46% |
UBI | UBISOFT ENTERTAINMENT | 4.35% |
9697 | CAPCOM CO LTD | 4.26% |
その他 | 46.47% |
「ESPO」と比較し、ゲームの中でもソフトウェアを手掛ける企業の割合が多いように感じます。
日本企業からも、任天堂、ネクソン、カプコンなどがランクインしています。
ESPO v.s. HERC 重複率と比較
重複率は7割弱とかなり高いです。もし比較したい場合は、中国系企業の割合を見ると「HERO(11.8%)」「ESPO(5.6%)」と約2倍の差があるので、検討材料になると思います。
BETZ|Roundhill Sports Betting & iGaming ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
BETZ | $87.7M | $5.6M | 39 | 0.75% | -% | -% | 20年6月 | -7.9 M |
「BETZ」はその名の通り、賭博(Bet)に関連する企業(「スポーツ賭博」や「iGaming(オンラインギャンブル)」)をまとめたETFです。今年の6月にできたてほやほやETFですが、経費率が最も高く、資金も流出中のかなり危ういETFです^^;
銘柄数は39銘柄中上位10銘柄の割合が約49%となっています。
Ticker | 銘柄名 | 保有比率 (%) |
WMH LN | WILLIAM HILL PLC | 5.68% |
KINDSDB SS | KINDRED GROUP PLC | 5.63% |
FLTR LN | FLUTTER ENTERTAINMENT PLC | 5.33% |
PBH AU | POINTSBET HOLDINGS LTD | 5.12% |
PENN | PENN NATIONAL GAMING INC | 5.07% |
DKNG | DRAFTKINGS INC | 4.90% |
GVC LN | GVC HOLDINGS PLC | 4.56% |
GAN | GAN LTD | 4.33% |
SGMS | SCIENTIFIC GAMES CORP | 4.20% |
CHDN | CHURCHILL DOWNS INC | 4.08% |
その他 | 51.09% |
ESPO v.s. BETZ 重複率と比較
当然ながら重複率は0%で「BETZ」の業種は100%以上(?)が金融派生サービス(ギャンブル関連)となっています。
BJK|VanEck Vectors Gaming ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
BJK | $48.6M | $1.1M | 42 | 0.66% | 3.27% | 20.58% | 08年1月 | 22.1 M |
「BJK」も「BETZ」同様、メインはカジノ関連に投資するためのETFです。運用会社は「ESPO」同様、VanEckです。唯一まともな分配金を出していますが、直近3カ月リターンは最低となっています。
歴史は意外と古く10年以上の歴史がありますが、現在の価格は最高値から-25%ほどで推移しています。42銘柄で構成されており、上位10銘柄の比率は約67%とやや高めです。
Ticker | 銘柄名 | 保有比率 (%) |
PDYPY | Flutter Entertainment Plc | 8.99% |
LVS | Las Vegas Sands Corp | 7.55% |
279 | Galaxy Entertainment Group Ltd | 7.38% |
ALL | Aristocrat Leisure Ltd | 6.65% |
1928 | Sands China Ltd | 5.82% |
Vici | Vici Properties Inc | 4.82% |
DKNG | Draftkings Inc | 4.66% |
MGM | Mgm Resorts International | 4.16% |
EVO | Evolution Gaming Group Ab | 3.41% |
GLPI | Gaming And Leisure Properties Inc | 3.34% |
その他 | 43.23% |
日本企業ではパチンコ会社の「セガサミーホールディングス(1.25%)」や「株式会社三共(0.72%)」なども保有銘柄に含まれています。
BETZ v.s. BJK 重複率と比較
米国のスポーツくじやラスベガスのリゾート運営会社など、1/3程度の重複があるようです。
コロナ後の状況を考えるとTech(技術)が多く、Real Estate(不動産)が少ない「BETZ」の方が有望な気はしますが、歴史が短いのでもう少し様子を見たい商品です。
NERD|Roundhill BITKRAFT Esports & Digital Entertainment ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 3カ月平均 リターン | 設立 | 直近6カ月 資金流入 |
NERD | $38.7M | $1.0M | 32 | 0.25% | 0.20% | 44.63% | 19年6月 | 18.0 M |
「NERD」は「BETZ」同様、Roundhillが運用するETFです。eスポーツやデジタルエンタテイメント業界に特化し、直近3ヶ月のリターンは44.6%と5本中で圧倒的な数値を叩き出しています。経費率も他の半分程度に抑えられており、最も期待値の高いETFをです。
32銘柄で構成されており、上位10銘柄の比率は約54%です。
Ticker | 銘柄名 | 保有比率 (%) |
MTGB SS | MODERN TIMES GROUP MTG AB | 7.13% |
DOYU | DOUYU INTERNATIONAL | 6.88% |
HUYA | HUYA INC | 6.42% |
700 HK | TENCENT HOLDINGS LTD | 5.78% |
ATVI | ACTIVISION BLIZZARD INC | 5.58% |
041140 KS | NEXON GT CO LTD | 4.85% |
TTWO | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWRE | 4.20% |
SE | SEA LTD | 4.19% |
HEAR | TURTLE BEACH CORP | 4.15% |
NTES | NETEASE INC-ADR | 3.93% |
その他 | 46.86% |
ESPO v.s. NERD 重複率と比較
重複率は43%と半分弱の重複があります。重複のない企業を並べてみると「ESPO」は、ハードやソフト関連の企業が多いのに対し「NERD」は、プラットフォーム的な企業が多数含まれています。
日本企業にも頑張って欲しいけど、利益率を考えるとプラットフォームが優位かな…。
ゲーム&eスポーツETFの購入方法
ご紹介した5つのゲーム&eスポーツETFのうち「HERO」はSBI証券での取り扱いがあるようです。
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比較の結果 ゲーム&eスポーツETF「NERD」購入
以上「米国で人気のゲーム&eスポーツETF5本」を比較してみました。
来年のオリンピックの時期までの中期投資として「NERD」を保有してみたいと思います。
値上がりしすぎて買いにくいですが、、、ひとまず少量購入してみます。
ではまた!
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