こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。
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今回、Firstradeのメリットの一つでもある「DRIP(配当自動再投資)」の設定方法について解説します。また、DRIPについてご存じない方のためにそのメリットなどについても補足します。
Firstradeの「DRIP設定方法」
設定方法は、とても簡単です。
まずは、保有している株の「すべてをDRIP設定したい」場合の設定方法です。
①Dividend Reinvestment Plan を開く
ログイン後、
My Account > Positions > Dividend Reinvestment Plan を開く
②Option 1 の上のボックスにチェック
Account Numberを選択し、Option 1 の”上”のチェックボックスにチェックを入れて、SUBMITボタンをクリック
Your request has been submitted. Please allow up to five business days for this process to be completed.
→リクエストが送信されました。このプロセスが完了するまで最大5営業日かかります。
以上で設定完了です。反映には最大5営業日かかるようです。
※ちなみに、②の画面で”下”のチェックボックスにチェックを入れると、すべてのDRIP設定をまとめて解除することができます。
上|Check this box to enable Dividend Reinvestment Plan for all (existing and future) eligible securities.
→すべての証券に対しDRIPを有効にする
下|Check this box to remove Dividend Reinvestment Plan for all securities.
→すべての証券に対しDRIPを無効にする
DRIP設定済の確認方法
My Accounts > PositionsでSymbolの後ろに「D」マークがついていれば、DRIP設定済みです。
個別にDRIP設定したい場合
②の設定画面のOption 2の[ ADD/REMOVE ]のリスト欄にSymbolを入力し、SUBMITすることで個別にDRIP設定可能です。
サクソバンクの米国株DRIPの弱点
日本の証券会社では、サクソバンク証券のみ米国株のDRIPに対応しています。
ただし、DRIPの際に1株の価格満たない場合は、現金受取になってしまいます。
例えば、僕が保有するVYMは約6,700ドル(約67万円分)ありますが、この場合でも、配当は年4回分割されて行われるので、1回あたりの分配金は1株の価格に満たないです。
Firstradeの場合、小数点第5位まで細かい単位で再投資が可能ですが、サクソバンクでDRIPを使用したい場合は、株価・配当利回り・配当回数などを考慮すると、現実的には活用が難しそうです…。
2.DRIPとは?そのメリットと複利効果
以下の画像が実際に「DRIP」が実施された様子です。
配当金|$1.67
税 金|$0.17 ※米国非居住者は10%(W-8BENの提出が必要)
再投資|$1.50
配当金の発生と同時に税金が引かれ、残った金額がそのまま同じ銘柄に再投資されます。
ここで、改めて「DRIP」について詳しく解説します。
DRIPとは?
「Dividend Re-investment Plan」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「配当再投資制度」
通常、株を保有していると配当金がもらえますが、DRIP設定にすると、受け取った配当金を自動的に再投資してくれます。
アメリカでは昔から普及している制度で、長期的な複利運用において効果的な制度です。
DRIPのメリット
DRIPのメリットは大きく4つあります。
① 再投資の手間がかからない(自動)
② 再投資の手数料がかからない
③ 複利効果を最大限に活かせる
④ 1株価格に満たない金額も再投資可能(Firstradeの場合)
配当金発生のタイミングで「時間もお金も」かけずに自動的に再投資されるので、資産が増え、増えた資産がまた配当金を生む仕組みになっています。
DRIP設定をしない場合、配当金を現金で受け取ることになるので、ボーナス感覚で使ってしまいたい誘惑が湧いてしまいますが、DRIPならその心配もありません。
DRIPの複利効果
DRIPを使わなくとも、実質的には銀行預金の金利も複利運用されているのですが、銀行預金には複利効果を最大化する上で、致命的な欠点があります。
まず、前提として、複利効果は以下の3つの掛け算で成り立っています。
①元本
②時間
③利回り
①、②に関しては、今手元にあるお金を、残された時間で運用するしかないので、頑張りでなんとかなるものではありません。頑張れるとしたら、③利回りを上げることくらいですが、日本の銀行預金の金利はご承知の通り、圧倒的に低いです。
例えば、手元に500万円あり、25年間運用する場合、運用方法(利回り)でどの程度の違いが出るのか比較した場合のグラフがこちらです。
※それぞれ徴収される税金分は考慮されていません
それぞれ25年後に増えた金額は、
- 銀行預金:12,014円(利回り0.01%を想定)
- 株式投資:5,163,971円(利回り3.0%を想定)
①元本、②時間ともに十分にある場合でも、③利回り一つでこれほどの差が出てしまいます。
もちろん株式投資の場合、元本保証ではないため、一時的にはマイナスになることもありえるため、余裕資金で運用すること、十分な分散を行うことで、リスクを最小限にとどめる必要があります。
まとめ
以上、Firstradeでの「DRIP設定方法」とそのメリットなどについての解説でした。
配当金生活にはすごく憧れますが、、、
まだまだ資本が少ないのでDRIP設定で少しでも資産を増やしておきたいと思います。
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