こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2023年4月から、約1年半ほどクアラルンプールで暮らしています。
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2024年8月にマレーシアから日本への一時帰国の期間中、初めて海外居住者としての「自動車運転免許の特例更新」を活用しました。
僕の誕生日は12月なので、3ヶ月前倒し。さらに住民票を抜いた状態で、実家(茨城)最寄りの免許センターでの更新作業ということもあり、一筋縄ではいかず、すったもんだがありましたが、何とか無事に免許更新を完了させることができました。
この記事では、「自動車運転免許の特例更新」のプロセスや必要な書類、実際にかかった費用や時間について、体験を基にしたリアルな情報をお伝えします。
自動車運転免許の特例更新とは?
特例更新は、日本で通常の運転免許更新が難しい方に対する特別な措置です。
具体的には、長期の海外赴任や留学など、免許更新の時期に国内にいることができない場合に適用され、以下のような手続きが可能です。
特例更新の対象となる4つの条件
特例更新は、海外赴任などにより通常の更新ができない場合にのみ適用され、大きく次の4つのパターンがあります。
- 一時帰国時の免許更新の前倒し
通常(2ヶ月間)の更新期間前でも、一時帰国時にいつでも更新可能。 - 出国前の免許更新
日本を離れる前に更新手続きを済ませることで、最大5年間有効な免許証を取得可能。 - 失効後3年以内の免許再取得
帰国後1ヶ月以内に更新手続きを行えば、通常の更新手続きと同じ条件で再取得可能。 - 帰国後の免許切り替え
海外で有効な免許を所持している場合、日本で視力検査や簡単な手続きのみで免許を再取得可能。
出典)警視庁「海外滞在者の運転免許証の更新等に係る特例について」
※特例更新の具体的な条件は、各都道府県警察の運転免許センターによって異なる場合があります。
最新の情報を得るため、必ず事前に確認することをおすすめします。
特例更新の手順と必要な書類
特例更新に必要な書類や具体的な手続きについて、以下で詳しく解説します。
※手続き方法や必要書類は申請場所により異なります。詳細は各申請場所にお問い合わせください。
一時帰国時の免許更新の前倒し
一時帰国時の免許更新の前倒しには、大きく2パターンのケースがあります。
免許記載の住所が変わらない場合
- 免許記載住所が指定する警察署、または、免許センターを訪問
- 海外居住中であることを証明(パスポートなど)
用意するもの:免許証、更新手数料、パスポート
免許記載の住所が変わる場合
- 日本帰国時の滞在先(実家など)の住所が指定する警察署、または、免許センターを訪問
滞在先の世帯主による国内滞在証明証書を提出 - 海外居住中であることを証明(パスポートなど)
用意するもの:免許証、更新手数料、パスポート
世帯主(免許証、判子)→「国内滞在証明書」を提出
出国前の特例更新手続き
出国前の特例更新は、更新手続きを出国前に済ませることで有効期間を延ばせる制度です。
海外赴任や留学など、次回の免許更新時に海外にいることを証明する書類を提出することで、日本出国前のタイミングで有効期限を更新し、最大5年間(5回目の誕生日+1ヶ月)の猶予を確保することができます。
※違反運転者は3年(3回目の誕生日+1ヶ月)
用意するもの:免許証、更新手数料、パスポート
出張証明書/在学証明書
失効後3年以内の免許再取得
仮に免許を執行してしまった場合でも「3年以内かつ帰国後1ヶ月以内」であれば、技能試験や学科試験を免除し、通常の免許更新と同等の手続きで、運転免許を再取得することができます。
用意するもの:免許証、更新手数料、パスポート
海外滞在証明書
帰国後の免許切り替え手続き
海外で免許を取得した場合、帰国後の手続きを通じて日本免許に切り替えることが可能です。
ただし、次の2つの条件があります。
- 一度でも日本の免許を取得した経験がある方
- 免許取得した国での3ヶ月以上の滞在
用意するもの:外国の免許証とその日本語翻訳(JAFなどで取得可能)
更新手数料、パスポート
実際に行った手続きの体験談
2024年8月に、僕自身が行った「一時帰国時の免許更新の前倒し」の体験談についてご紹介します。
所要時間と費用
僕の場合は、茨城の実家の最寄りの免許センターで手続きを実施しました。
事前に「一時帰国中に免許の前倒し更新が可能」ということだけ電話確認し、パスポートを持って実家の世帯主である父親と一緒に、予約なしで現地を訪れました。
- 所要時間:約2時間程度
受付時には1時間で終わるとのことでしたが、担当者が初めての経験だったようで、あちこちに確認の電話をしながら進めたため、定時の講習時間を逃してしまい、待ち時間が長めに発生してしまいました。。。
- 費用:2,550円円(更新手数料&収入印紙)
前倒し自体に特別な費用はありませんでしたが、国内滞在証明書を提出に550円の収入印紙が必要でした。
免許センターでの注意点とアドバイス
事前の電話では軽く「できますよ!」というノリでしたが、運転免許の更新自体がルーチンワークなので、イレギュラーケースへの対応に悪戦苦闘していました。
私の実家のある地域は、特に海外出張などほぼないであろう場所なのでなおさらです。滞在期間の短い方は早めに現地を訪れ、時間や日程には余裕を持って手続きを進めることをオススメします。
特例更新で気をつけたいポイント
特例更新は非常に便利な制度ですが、いくつかの注意点もあります。
手続きが遅れた場合の対応方法
もし特例更新の手続きが遅れてしまった場合、再取得が必要になることがあります。
帰国後、速やかに免許センターへ連絡し、状況に応じた再取得手続きを行いましょう。再取得の際に試験が免除されることもあるので、詳細は免許センターで確認してください。
再取得手続きでの注意点
再取得の場合、視力検査や講習が求められることがあります。また、特例更新や再取得は免許の種類や違反歴によって異なるため、事前に自分がどの条件に該当するかを把握しておくと安心です。
結論 出国前の免許更新がオススメ!
この記事では、「自動車運転免許の特例更新」のプロセスや必要な書類、実際にかかった費用や時間について、体験を基にしたリアルな情報をお伝えしました。
この特例は道路交通法に基づくものではありますが、実際の運用上は各都道府県によって異なるようなので、出たとこ勝負感が否めません。。。
特に、田舎の実家など海外居住者が少ない地域で実施する場合は、手間がかかる可能性が高いので「出国前の特例更新手続き」を活用して、その手間を最小限に抑えることをオススメします。
ではまた!
よくある質問 – FAQs
Q: 特例更新の申請方法と適用期間は?
事前申請で更新期間を延長できる場合もあります。
事前申請の手順や方法は各都道府県の免許センターに確認するのが確実です。
Q: 失効後に再度更新する際の注意事項は?
失効後3年以内であれば、帰国後1ヶ月以内に再更新を行えば、通常の手続きで免許を再取得できます。
延長申請を忘れた場合、再取得手続き(実技&学科試験)が必要です。
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