こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん（@nomadkazoku）です。
2023年4月から、１年ちょっとクアラルンプールで暮らしています。
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約１年半ぶりの日本帰国で日本の通信手段を確保するため、一時帰国に最適なSIMカードについて調査することにしました。
日本に一時帰国する際、通信手段の確保は旅の成功を左右する重要な要素です。
この記事では、滞在期間や使用目的に応じて、最適なSIMカードを見つける方法を解説します。
一時帰国時のSIMカード：なぜ重要か
日本の通信事情
日本の通信環境は世界トップクラスの品質を誇ります。
高速で安定したインターネット接続が全国のほとんどの地域で利用可能です。しかし、この優れた通信インフラを短期滞在者が簡単に利用できるとは限りません。多くの日本の通信プランは長期契約を前提としており、一時帰国者向けの選択肢は限られています。
そのため、事前に適切なSIMカードを選択することが重要です。
適切なSIMカードを選ぶことで、以下のメリットが得られます。
- コスト削減: 一時帰国中の高額なローミング料金を避けられます。
- 利便性: 日本到着後すぐにインターネットに接続できます。
- 柔軟性: 滞在期間や使用目的に合わせたプランを選べます。
一般的な選択肢とその特徴
日本で短期滞在者が利用できる主なSIMカードの選択肢は以下の通りです。
レンタルSIM
- 特徴: 期間限定で利用可能、返却が必要
- メリット: 手続きが簡単、短期利用に適している
- デメリット: 長期利用の場合はコストが高くなる可能性がある
プリペイドSIM
- 特徴: 前払い式、チャージして使用
- メリット: 使った分だけ支払う、予算管理が容易
- デメリット: データ容量や有効期限に制限がある場合がある
eSIM
- 特徴: 物理的なSIMカードが不要、スマートフォンにダウンロードして使用
- メリット: 簡単にアクティベーション可能、複数のプランを切り替えられる
- デメリット: 対応端末が限られている
海外ローミングサービス(マレーシア現地SIM)
ローミングサービスとは、自分の携帯電話を海外でも使えるようにするサービスです。簡単に言えば、「海外旅行中も、いつもの携帯電話番号でスマホが使える」ということです。
- 特徴: カードの交換が不要、自動接続、いつもの番号
- メリット: 手続き不要で手間がかからない
- デメリット: 料金体系を把握していないと割高になることも
これらの選択肢の中から、自分のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。次のセクションでは、滞在期間別におすすめのSIMカードを詳しく見ていきましょう。
海外ローミングサービス(マレーシア現地SIM)
最初に検討したのは、マレーシア現地SIMカードのローミングサービス。
マレーシアの主要通信会社、CelcomdigiとHotlinkの料金プランは次のとおりです。
いずれも１週間程度の滞在であれば2,000円以内の低価格でサクッと利用できて便利ですし、Celcomdigi なら、30日間無制限プランも3,300円程度で利用可能です。
音声通話を使わない前提なら、マレーシアSIMのローミングサービスを利用するのが最有力の候補となりそうです。
日本滞在期間別おすすめSIMカード&eSIM
比較のために、日本で新規に発行する場合の価格についても、主要サービスを比較・検討してみました。
| SIM名 | データ/ 音声/ SMS |
初期 費用 |
利用料金 | 利用 期間 |
特徴 | 購入先 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 短期（1週間以内） | ||||||
| b-mobile Visitor eSIM |
✅/❌/❌ | 0円 | 1,150円 (3GB) |
7日間 | 複数キャリア 広範囲カバー データ通信専用 |
オンライン 家電量販店 |
| 中期（1ヶ月程度） | ||||||
| b-mobile Visitor eSIM |
✅/❌/❌ | 0円 | 2,264円 (7GB) |
30日間 | 複数キャリア 広範囲カバー データ通信専用 |
オンライン 家電量販店 |
| IIJmio Japan Travel SIM |
✅/❌/❌ | 0円 | 4,950円 (6GB) |
30日間 | 高速通信 空港受取可 |
オンライン 空港 |
| Mobal SIM | ✅/✅/✅ | 2,970円 | 4,950円 (7GB) |
30日間 | 国際通話対応 日本番号付 無制限データ |
オンライン |
短期的な滞在であれば、データ通信のみのb-mobileが有力です。
中期的にも価格面ではかなりコスパが高いですが、音声通話はともかく、1ヶ月間SMSを受け取れないと、アプリの認証などでかなり不便かもしれません。
アプリやWEBサービスを頻繁に利用する方は、国内番号付きのMobal SIMの利用検討も必要になりそうです。
1週間以内の短期滞在
1週間以内の短期滞在者には、高速データ通信が可能で設定が簡単なSIMカードがおすすめです。
以下のオプションが考えられます：
b-mobile Visitor eSIM
- 特徴: 1-30日間プラン、データ容量選択可
- メリット: 複数の通信キャリアを利用し、広範囲をカバー
- 価格: 800円〜3,000円程度
データ通信のみを必要とする場合は、b-mobile Visitor eSIMがお得な選択肢です。
1ヶ月程度の中期滞在
1ヶ月程度の滞在には、データ容量が大きく、通話も可能なSIMカードが適しています。
以下のオプションを検討してみてください：
IIJmio Japan Travel SIM
- 特徴: 30日間有効、最大55GBプランあり
- メリット: 高速データ通信
- 価格: 4,950円〜
Mobal SIM
- 特徴: 30日間プラン、無制限データ
- メリット: 国際電話にも対応、日本国内の電話番号付き、最長90日プランあり
- 価格: SIM(7GB) 合計7,920円
特殊なニーズに対応するSIMカード
通話重視の方向け
日本国内での通話が多い方には、以下のSIMカードオプションを検討してみてください：
Mobal
- 特徴: 無制限の国内通話(発信1分44円/受信無料)、データ通信付き
- メリット: 国際電話にも対応、60日間、90日間プランもあり
- 価格: 申込金2,970円 + 有効化作業費 4,950円(7GB)〜
Sakura Mobile ボイスSIM
- 特徴: 国内通話付き、データ通信選択可
- メリット: 日本の電話番号取得可能、英語サポート
- 価格: 有効化作業費 5,500円 + 月額2,980円(5GB)〜
これらのSIMカードは、日本国内の電話番号を提供し、無制限の国内通話を可能にします。頻繁に電話を使用する必要がある方や、日本滞在中に現地の取引先と連絡を取る必要がある方に適しています。
SIMカード選びの際の注意点
対応端末の確認方法
日本で使用する端末との互換性を確認することは非常に重要です。
以下の手順で確認できます：
- 端末の周波数帯を確認:
日本で主に使用される周波数帯は、3G/4G/5Gです。
端末の設定や製造元のウェブサイトで対応周波数を確認してください。 - SIMロック解除の確認:
海外で購入した端末の場合、SIMロックが解除されているか確認してください。
SIMロックされている場合、購入元の通信事業者に解除を依頼する必要があります。 - APN設定の確認:
新しいSIMカードを使用する際、APN（アクセスポイント名）の設定が必要な場合があります。
SIMカード提供元の指示に従って設定してください。
契約時に必要な書類
SIMカード契約時に必要な身分証明書は、プロバイダーによって異なりますが、一般的に以下のものが求められます：
- パスポート: 最も一般的な身分証明書です。
- 在留カードまたは特別永住者証明書: 長期滞在者の場合に必要です。
- クレジットカード: 支払い方法として必要な場合があります。
- 日本の住所: 一部のプロバイダーでは、日本国内の住所が必要になる場合があります。
これらの書類を事前に準備しておくことで、スムーズにSIMカードを入手できます。ただし、プリペイドSIMの場合は、パスポートのみで購入できることが多いです。
おすすめの購入・レンタル方法
事前にオンラインで準備
出発前にオンラインで予約・購入できるSIMカードサービスを利用すると、日本到着後すぐに通信を開始できる利点があります。
- Amazon.co.jp
多様なSIMカードオプションが揃っています。
日本の住所に配送可能で、ホテルや知人宅での受け取りも可能です。 - Klook
旅行関連サービスを提供するプラットフォームで、様々なSIMカードを取り扱っています。
空港でのピックアップサービスも利用可能です。 - 各プロバイダーの公式サイト
IIJmio、Sakura Mobile、Mobalなど、多くのプロバイダーが自社サイトでの予約・購入を受け付けており、カスタマーサポートが充実している場合が多いです。
事前にオンラインで準備する際の注意点：
- 配送先の確認（ホテルなどの一時滞在先で受け取り可能か）
- 支払い方法の確認（海外発行のクレジットカードが使用可能か）
- アクティベーション方法の確認（日本到着後にどのような手続きが必要か）
日本到着後に入手
急な旅行や事前の準備ができなかった場合でも、日本到着後にSIMカードを入手することができます。
- 空港の販売カウンター
成田空港、羽田空港、関西国際空港など、主要な国際空港にはSIMカード販売カウンターがあります。種類は限られますが、すぐに使用を開始できる利点があります。 - 家電量販店
ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大型家電量販店でSIMカードを購入できます。
品揃えが豊富で、スタッフのアドバイスも受けられます。 - コンビニエンスストア
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニでプリペイドSIMを販売しています。24時間営業なので、緊急時にも対応可能です。
日本到着後に入手する際の注意点：
- 営業時間の確認（特に空港カウンターの場合）
- 必要書類の準備（パスポートは必須）
- 設定サポートの有無（自分で設定する必要がある場合もあります）
あなたに最適なSIMカードの選び方
この記事では、滞在期間や使用目的に応じて、最適なSIMカードを見つける方法を解説しました。
料金だけでなく、選んだSIMカードの利用規約や制限事項を必ず確認してください。データ速度制限、公平利用政策（Fair Use Policy）、解約条件などの詳細を理解しておくことで、思わぬトラブルを避けることができます。
日本滞在中の快適なインターネット環境は、旅の質を大きく向上させます。この完全ガイドを参考に、あなたのニーズに最適なSIMカードを選んでください。楽しい一時帰国になりますように！
ではまた！
よくある質問 – FAQs
Q: 日本のSIMカードは海外端末で使えますか？
A: はい、多くの場合使用可能です。ただし、以下の条件を満たす必要があります：
- 端末がSIMフリーであること
- 日本の通信バンド(3G/4G/5G)に対応していること
使用前に、お使いの端末の仕様を確認することをおすすめします。
Q: データ通信専用SIMと音声通話付きSIMの違いは？
A: 主な違いは以下の通りです：
- データ通信専用SIM：インターネット接続のみ可能。通話やSMSは利用できません。
- 音声通話付きSIM：データ通信に加え、通話とSMSが利用可能。日本の電話番号が付与されます。
一般的に、音声通話付きSIMの方が料金は高くなりますが、緊急時の連絡手段として重要です。
Q: eSIMを利用するメリット・デメリットは？
A: eSIMのメリット：
- 物理的なSIMカードの交換が不要
- 複数のプランを1台の端末に登録可能
- 環境にやさしい（プラスチックのSIMカードが不要）
デメリット：
- 対応端末が限られている
- 一部のプロバイダーでしか提供されていない
- 端末の故障時にeSIMの移行が複雑な場合がある
Q: 一時帰国中に日本の携帯電話番号を持つことはできますか？
A: はい、可能です。音声通話付きのSIMカードを選択することで、日本の携帯電話番号を取得できます。ただし、契約時により詳細な身分証明が必要になる場合があります。また、プリペイドタイプの音声通話付きSIMも存在しますが、番号の有効期限に注意が必要です。
Q: SIMカードのアクティベーション方法は？
A: アクティベーション方法は、プロバイダーによって異なります。一般的な手順は以下の通りです：
- SIMカードを端末に挿入する
- 端末の電源を入れ、モバイルデータ通信をオンにする
- プロバイダーの指定するアクティベーションページにアクセスする
- 必要な情報（SIMカード番号、パスポート番号など）を入力する
- APN設定を行う（自動で設定される場合もあります）
詳細な手順は、各プロバイダーの説明書やウェブサイトで確認してください。不明な点がある場合は、プロバイダーのカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
以上で、日本一時帰国者のためのSIMカード選びの完全ガイドを終わります。
このガイドが、あなたの快適な日本滞在のお役に立てれば幸いです。