こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。
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Firstradeは、英語と中国語にしか対応しておらず、日本語のヘルプもないため、翻訳しながらの口座開設はかなり時間がかかりましたが「どうせ翻訳するなら他の海外移住(検討)者のためにも順をまとめておこう!」と思いたちました。
というわけで、今回の記事では「Firstradeの口座開設」について解説します。
\ 海外移住後も28カ国で利用できる!! /
米国Firstrade証券 口座開設方法【15分作業】
Firstradeの口座開設や口座維持費は無料!
最初に口座開設に必要なものを用意しておけば、作業は15分程度で完了します。
事前に準備が必要なもの
下記3点をあらかじめ準備しておいてください。
①携帯電話
②パスポート
③マイナンバー
米国内の銀行口座をお持ちの方は、銀行口座の明細書を提出することでACH送金も利用可能です。
Firstradeの口座開設【15分作業】
口座開設は、8ステップほどでサクッと完了します!
①Firstrade公式サイトにアクセスし、“OPEN AN ACCOUNT”をクリック
②“Open International Account”をクリック
③携帯番号を入力し、“Get Verification Code”をクリック。
その後、携帯に送信された“認証コード”を入力し、“CONTINUE”をクリック
④口座開設に必要なものが提示される。
- パスポート
- ネット接続
- 3分の時間
内容を確認し、“NEXT”をクリック
⑤パスポートの画像をアップロード。
四角い画像をクリックするとファイルが選択できるので、画像2枚を選択してアップロード。
上:写真のページ
下:サインのページ
アップロード完了後、“SAVE NEXT”をクリック
⑥追加情報の各項目を入力し、“SAVE NEXT”をクリック
⑦任意のユーザーID、パスワード、PIN(暗証番号)を入力
⑧利用規約を読み、サイン(マウスで書く)をすれば完了です。
最後に証券口座番号が表示されるので、 念の為メモしておきましょう。
初回ログイン後の作業
口座開設後、トップページでUsername,Passwordを入力すれば、すぐにログインが可能です。
キャプチャを取り忘れてしまったのですが、、、
初回ログイン時に「口座使用同意書」の合意が必要です。
A. Do you use market Data solely for your personal, non-business use ?
(マーケットデータは、個人的な用途にのみ使用して、業務では使いませんよね?)
上記の質問だけ“Yes”と回答し、それ以外は“No”で同意して下さい。
同意後、
STEP1 PIN(暗証番号)の入力
STEP2 秘密の質問の設定
を終えて、口座開設作業の完了です。
数日程度の審査期間を経て「Your Account Is Ready to Fund」という件名のメールが届けば、証券口座の承認完了です!
\ 海外移住後も28カ国で利用できる!! /
「Firstrade」のメリット&デメリット
口座開設を検討中の方向けに、改めて「Firstrade証券」のメリット・デメリットについてまとめました。
正直、日本に住み続ける前提の方にとっては、デメリットのほうが大きいと考えています。
それぞれ詳しく解説します。
Firstrade(米国証券)のメリット
①②は、Firstradeのユニークなメリット!
③④⑤は、米国証券会社には良くある共通メリットです。
①取引&維持手数料が無料
投資のおいて「コストは絶対、リターンは不確実」という鉄則があり、コストを減らせば確実にリターンは増えます。
楽天証券 | SBI証券 | DMM 株 | |
取引手数料 | 0.495% | 0.495% | 無料 |
また外資系の証券会社では、運用資金の小さい口座の維持に手数料がかかるケースも多いですが、Firstradeは無条件で口座維持費が無料です!
なお手数料の安さについては、基本手数料無料!Firstrade証券の料金表を徹底解説!で詳しく解説しています。
②居住地によらず利用可能
Firstrade証券証券は、米国でも珍しいインターナショナルアカウントを開設できる証券会社です。
全世界をカバーしているわけではないですが、以下のリストされた28カ国に移住しても、引っ越し届けだけで継続して利用することができます。※アメリカが含まれていない点は要注意!
アジア・オセアニア|中国、香港、台湾、インド、日本、大韓民国(南)、マカオ、マレーシア、シンガポール、タイ、オーストリア
Firstrade サポート対象地域【全28地域】”full list of supported regions“
欧州・中東・南米|ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イスラエル、イタリア、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリス
③証券の選択肢が豊富
米国に上場する企業(5,000銘柄以上)はもちろんのこと、ETF(2,000銘柄以上)も含め、米国内で取引されるすべての証券の取引が可能です。
また、ADR(米国預託証券)と呼ばれる米国外の主要企業が米国内からの投資を促進するための証券も約500銘柄ほど販売されているため、間接的に世界中の企業株も購入することができます。
④DRIP(配当再投資)が利用可能
DRIPとは、株やETFの配当金を自動的に同じ株に再投資する仕組みです。
日本の証券会社(の米国株のみ)でも一部対応が始まっていますが、再投資するためには1株以上の資金が必要だったりします。
Firstrade証券なら、小数点5位の小粒の買い増しも可能なので、複利効果をムダなく最大限に活かせます!
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⑤ドル建て資産(分散効果)
我が家の場合、主に2020年にFirstrade証券での米国株購入に切り替えました。
【結果】2023年12月現在
為替【+35%】※送金107円 → 現在145円
株価【−8%】※購入額 → 評価額
結果、株価は下がったものの円安のおかげでトータルではプラスを維持できています。
にしても、円安ヤバい…
×デメリット
①②は、Firstradeのユニークなデメリット…。
③④は、米国証券会社には良くある共通メリットです。
①日本語には非対応
Firstrade証券のWEBサイトは、英語・中国語(簡体/繁体)のみ対応で、日本語表記で操作することはできません。もちろん必要書類の記入や問い合わせなども英語で行う必要があります。
基本操作については、なれれば問題ないと思いますが、緊急性の高い問い合わせなど発生した時に英語でやり取りする場合は大きなネックになります。
海外移住をする前提であれば、むしろ英語を学ぶ強い動機にもなるはずなので、必ずしもマイナスではないです。
日本居住者として利用したい方は、大きな資産の預け先として自身で管理しきれるか十分ご検討下さい。
②株/ETF以外の商品は少ない
Firstrade証券は、他の米国証券会社と比較し、商品ラインナップが少ない(米国外取引所、FX、先物など)ため米国内の人気は今ひとつのようです。
しかしながら、ヨーロッパのでは低コストで米国株を購入する証券会社として、サブ証券会社的なポジションで高い評価を得ているようです。
僕の場合、あくまで長期投資用の口座と考えているので余計な商品に惑わされないという意味で、むしろメリットと捉えています。
③海外送金コスト
米国株の購入には、当然「ドル」が必要です。
米国銀行口座がある場合は、Wiseなどの海外送金サービスを利用することで、アプリで簡単&低コストで送金することができます。
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米国内の銀行口座をお持ちでない場合、日本国内の銀行から海外送金する必要がありますが、手数料が高かったり、手続きが煩雑だったりと、入金までの道のりが険しいです。
資金に余裕がある方は、プレスティアSMBC信託銀行などの投資家向け口座を開設することで、海外送金の無料優遇サービスを受けることもできます。
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④特定口座(源泉徴収)の利用ができない
これが日本在住の方にとっての一番のデメリットかと。
多くの証券口座では特定口座(源泉徴収あり)を利用することで、確定申告なしで手間なく納税ができますが、アメリカの証券口座であるFirstradeには、当然日本納税システムは備わっていません!
特に通常確定申告をする必要のないサラリーマンの方にとっては、年末年始が憂鬱になることは間違いありませんw
一応、その打開策も記事にしてみましたのでご興味ある方は合わせてご確認下さい。
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「Firstrade」口座開設した感想
ごく簡単な入力作業だけであっさり口座開設することができました。
海外移住してもチャンスを逃すことなく、株式取引できるのは安心ですね。
海外居住を予定している方は、ぜひFirstrade証券の口座開設も検討してみて下さい。
ではまた!
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