こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
現在、私達家族はマレーシア移住後は国内証券口座の利用が凍結されてしまうため、
2020年より米国Firstrade証券を利用を開始しました。
移住後は確定申告は不要になりますが、2020年分のは確定申告が必要なので、
直前でバタバタしないよう事前に確定申告方法を調べてみました。
※ちなみに出来る限りの手間を削減するため、年内は売買取引をせず、配当のみを確定申告する予定です。
調査してみると、当初の噂通り、海外証券口座の確定申告に関する情報は錯綜していて、スッキリ納得できる記事は見当たらず、最終的には
「お近くの税務署にご確認下さい!」ということっでした^^;
みんながみんな税務署に確認するのは面倒なので、確実&シンプルに「サクッと確実に確定申告する方法」をご紹介します。
Firstrade(海外証券口座)の配当金を確定申告する方法
目的を明確にして、最短ルートを進むため、順番が逆になりますが、、、
①確定申告書の入力方法
↓入力に必要な情報
②確定申告書に入力するデータの作り方
という順番でご紹介したいと思います。
では早速。
確定申告書の入力方法
確定申告書の作成には「国税庁 確定申告書作成コーナー」を利用します。
確定申告書(ベース)の作成
まずは確定申告書のベースを作成します。
6ページほどの簡単な作業ですので、サクサク進めちゃいましょう。
配当金の入力
確定申告書の用意ができたら、早速「配当金」を入力をします。
※今回は「海外証券口座」で発生した配当金に絞って説明します。国内証券口座で「源泉徴収ありの特定口座」をご用の方であれば、確定申告の必要はありません。
外国税額控除の入力(二重課税の還付)
最後に「外国税額控除」を入力します。
ここに配当金を入力することで「外国税の二重課税」を減らすことができます。
確定申告内容を入力した結果
上記の手順の通りに入力した場合「外国税額控除」は0のままかもしれません。
なぜなら「外国税額控除」は所得に応じて、控除額が増減するからです。
給与収入、事業収入やその他の項目をなどを実際に入れてみると具体的な数値が出ると思います。
確定申告書に入力するデータの作り方(Firstrade版)
ここからは具体的にFirstrade証券の管理画面を使い「確定申告に必要な数字」をなるべく手軽な方法で集めたいと思います。前提条件は、以下の3つ。
- 確定申告書に必要な数字は4つある
- 数字は円建てで入力しなければならない
- できるだけ楽したい
確定申告書に必要な4つの数字
確定申告書の記入作業にでてきた空欄は、全部で4箇所ありました。
しかし、その数字は実質「配当金(ドル換算/円換算)」「外国所得税(ドル換算/円換算)」2つで計算できます。
記入箇所 | 確定申告に必要な数字 | 内容 | |
1 | 配当金欄 | 収入金額 | 配当金−外国所得税 |
2 | 外国税控除欄 | 相手国での課税標準 | 配当金(ドル換算/円換算) |
3 | 外国税控除欄 | 左にかかる外国所得税額 | 外国所得税(ドル換算/円換算) |
4 | 外国税控除欄 | 調整国外所得 | 配当金 |
ということで、年間の「配当金」と「外国所得税」の数字を集計したいと思います。
必要な数字を集計する
海外の証券口座で最大のネックとされる「為替問題」
配当金を集計する際、出来る限り「為替計算」の手間を削減したいです。ですので、思い切って計算の解像度を一段階下げるパターンも試してみたいと思います。
細|配当日ごとに為替計算する
↓
粗|配当月ごとに為替計算する
配当日ごとに為替計算する
1.取引データを抽出する
①Accounts > ②History > ③Download Account History を開き、
[Start Date – End Date]で日付指定をし、④DOWNLOADを押せばOKです。
2.余計なデータを削除する
[Action]列がDividend(配当)以外の取引は一旦削除しましょう。
3.必要なデータを追記する
データ列の後ろに「TTM(為替レート)」と「円換算」の列を追加し、
- 為替レート|[TradeDate(取引日)]を基準にTTMを記入する
- 円換算 |[Amount(合計金額)]に[TTM]をかけて日本円に換算する
為替レート(TTM)は、三菱UFJ銀行公表の対顧客外国為替相場で調べられます。カレンダーの下で「年月日」を指定して検索ボタンを押すと「TTM」が表示されます。
4.配当金の合計(ドル換算/円換算)を集計する
最後にSUM関数などで合計金額を集計すればOKです。
- 配当金(ドル換算)|Amount列の合計
- 配当金(円換算) |円換算列の合計
5.外国所得税を計算する
米国の場合、源泉所得税は10%ですので、4出した数字の10%でOKです。
配当月ごとに為替計算する
日付ごとに出すのはなかなか手間がかかりそうだということが分かったので、もう少し簡単そうな方法を考えてみました。
1.明細書(Statements)をダウンロードする
①Accounts > ②E-Documents > ③Statements を開き、
[Date Range]でThis Yearを選択、⑤各月のViewで明細書をダウンロードできます。
2.明細書の「INCOME AND EXPENSE SUMMARY」を確認
明細書には月ごとの合計額が記載されています。
- 配当金(Taxable dividends/bond Interest)
- 外国所得税(Non-resident tax paid)
3.配当金&外国所得税を月ごとに円換算する
2でゲットした数字をExcelなどにまとめておき、Statement 発行日(毎月月末)の為替レート(TTM)で円換算する。
この方法なら手間的にはだいぶ減らせそうなのですが、どうなんでしょうか^^;
こっちのほうが書類的にしっかりしてるしわかりやすいから良さげかなと。
Tax Documentを利用する
実は、Tax Documentなるものもあるのですが、僕は今年から利用開始のためどんな書類が頂けるのかわかりません。
①Accounts > ②E-Documents > ③Tax Documents というのがあるのだが…
もしかしたら、この書類一発で済ませられるかもしれません 。
確認取れ次第、追記したいと思います。
結論:配当だけならひとまず確定申告できそう
本日は「確実&シンプルにサクッと米国株配当を確定申告する方法」についてまとめてみました。最後がうやむやな感じで終わりましたが、ひとまず確定申告シーズンに路頭に迷うことはなさそうです。
ではまた!
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