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AI革命が牽引する2025年注目の原子力ETF2選【NLR/NUKZ】+3銘柄を徹底解説

AI革命が牽引する原子力ETF投資:2025年注目の5銘柄を徹底解説 業種別ETF
この記事は約14分で読めます。

こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。

2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。

海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。

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2023年 Firstrade証券が全米7位の高評価!!

2024年から2025年にかけて、AIの急速な発展がデータセンターの電力需要を劇的に増加させています。

特に、GPT-4Claude 3などの大規模言語モデルの運用には莫大な電力が必要とされ、OpenAIのデータセンターだけでも年間約1,000メガワットの電力を消費すると推定されています。

この状況下で、MicrosoftGoogleAmazonといった大手テクノロジー企業が、データセンター運営のための安定的な電力供給源として原子力発電の活用を積極的に検討し始めています。

しかし、DeepSeekが、わずか600万ドルという低コストでChatGPTに匹敵する性能のAIモデルを開発したことが明らかになり、NvidiaをはじめとするAI関連株が急落。この影響で、データセンターの電力供給に注目が集まっていた原子力関連銘柄も株価が調整され、投資機会が生まれています。

そこで「原子力関連」への投資をすべく、米国で人気の関連ETFを深堀りして紹介したいと思います。

AIによる電力危機の実態

現代のAI開発における電力消費の実態を具体的な数字で見てみましょう:

AI活動推定電力消費量
GPT-4のトレーニング約1,000 MWh
データセンター年間運用(大規模)1-2 TWh
AIモデルの推論処理(1日)100-200 MWh

これらの数値は、2023年と比較して約2.5倍に増加しています。Microsoftは2025年までにデータセンターの電力消費が現在の3倍になると予測しており、この需要増加に対応するためのソリューションとして原子力発電に注目しています。

原子力発電が注目される理由

技術革新とコスト効率

最新の小型モジュール炉(SMR)技術により、原子力発電の経済性が大きく改善されています:

  • 建設期間:従来の10-15年から3-5年に短縮
  • 建設コスト:1キロワットあたり$6,000から$3,000台に低減
  • 運用効率:稼働率95%以上(太陽光の25%、風力の35%と比較)

環境面での再評価

従来の環境保護団体の姿勢が大きく変化しています。2024年、グリーンピースの創設者の一人であるPatrick Moore氏は、「気候変動対策として原子力は不可欠」と公式に表明。さらに、世界自然保護基金(WWF)も原子力を「低炭素エネルギー源」として認定する方針を示しました。

エネルギー源CO2排出量
(g/kWh)
年間稼働率
石炭火力82060%
天然ガス49065%
太陽光4825%
原子力1295%

米国で人気の原子力関連ETF2本 + 注目銘柄3選

まずは2つの原子力関連ETFの主要スペックをざっくり比較してみましょう。

銘柄名資産
総額
月平均
出来高
銘柄数経費率分配金
利回り
1年平均
成長率
1年最大
下落率
シャープ
レシオ
NLR1B0.4M270.61%0.69%8.13%-14.1%0.25
NUKZ186M0.2M390.85%0.08%59.7%-12.2%1.76

原子力関連のETFは、2007年設定の長い歴史を持つVanEck社の「NLR」と、ニッチ市場に特化した運用会社Exchange Traded Concepts社によって2024年1月に設定されたばかりの新人ETF「NUKZ」の2つのみでした。

NUKZの成長率はは、2024年のAバブルの影響を受けた1年間の成長率なので、過度な期待は禁物です。

NLRは広範な原子力エネルギー関連企業に投資し、安定した配当を提供する一方、NUKZは先進的な技術に特化し、より高いリターンを狙う戦略を取っています。

NLR|バンエック・ウラン&原子力ETF

原子力発電に関連する複数の企業に分散投資できるETFです。

ウラン採掘企業から原子力発電所を運営する電力会社まで、幅広い企業に投資することで、特定の企業のリスクを抑えることができます。

信頼できる運用会社バンエックが運営し、経費率も0.61%と比較的低めなため、原子力関連株式への投資を始めるなら、まずはこのETFから検討してみましょう。

27銘柄中上位10銘柄の構成比率が約60%となってています。

SymbolName比率
(%)
CEGConstellation Energy Corporation9.84
PEGPublic Service Enterprise Group Inc7.60
OKLOOklo Inc. Class A6.14
CCOCameco Corporation5.61
CEZCEZ as5.59
PCGPG&E Corporation5.56
ELEEndesa S.A.5.51
BWXTBWX Technologies, Inc.5.46
KAPNational Atomic Company
Kazatomprom JSC Sponsored GDR RegS
4.44
FORTUMFortum Oyj4.43
その他39.8

CEG:「無」が意味するもの:Constellationが実現するゼロエミッション発電の未来

アメリカNo.1のクリーンエネルギー企業 Constellationは、「無」という言葉を創造的に用いて、環境負荷ゼロの発電を目指す企業姿勢を表現しています。排出量ゼロ、環境への影響ゼロという目標に向けて、多様なクリーンエネルギー技術を組み合わせることで、持続可能な未来の実現に貢献しています。

この「無」へのこだわりは、環境に対する企業としての強い責任感と、クリーンエネルギーの未来への確かなビジョンを示しているといえるでしょう。

NUKZ|レンジ・ニュークリア・ルネサンスETF

このETFの特徴は、次世代の原子力技術に注目している点です。

小型モジュール炉(SMR)の開発企業や、AI時代に向けた新しい原子力発電技術を持つ企業への投資比率が高くなっています。

経費率は0.85%とやや高めですが、革新的な技術を持つ企業への投資を通じて、高い成長機会を狙うことができます。

39銘柄中上位10銘柄の構成比率が約56%となってています。

SymbolName比率
(%)
OKLOOklo Inc. Class A13.2
CEGConstellation Energy Corporation9.30
CCOCameco Corporation8.84
SMRNuScale Power Corporation Class A5.29
LEUCentrus Energy Corp. Class A4.75
SLXSilex Systems Limited3.60
GEVGE Vernova Inc.3.32
VSTVistra Corp.3.29
RRRolls-Royce Holdings plc2.39
2727Shanghai Electric Group
Company Limited Class H
2.39
その他43.6

OKLO:核燃料リサイクル技術の最前線:使用済み核燃料が秘める未来のエネルギー

現在の原子力発電所では、核燃料に含まれるエネルギーのわずか5%しか利用できていません。

残りの95%は未使用のまま「廃棄物」として保管されているのが現状です。この状況を変革する可能性を秘めているのが、核燃料のリサイクル技術です。

OKO社の核燃料リサイクル技術は、これまで「廃棄物」とされてきた使用済み核燃料を、貴重なエネルギー資源として再活用する革新的な方法です。

個別株 – CCJ|カメコ

世界第2位のウラン採掘企業で、カナダに本社を置く会社です。

原子力発電に不可欠なウランの採掘から精製まで手がけており、安定した事業基盤を持っています。2025年は電力会社との長期契約が多く、収益の安定性が高いのが特徴です。

また、テクノロジー企業向けの新規契約も増えており、今後の成長が期待できます。

企業概要:

世界最大のウラン採掘場で見る、最新の核燃料製造プロセス

原子力発電の要となるウラン燃料。暖炉の薪ほどの大きさの核燃料バンドル1つで、なんと100世帯の1年分の電力を供給できます。今回は、世界最大の高品質ウラン採掘場であるカナダ・サスカチュワン州北部の施設で行われている、最新の採掘技術と安全対策についてご紹介します。

個別株 – LEU|セントラス・エナジー

アメリカで唯一、次世代原子炉用の高性能核燃料(HALEU)を製造できるライセンスを持つ企業です。

従来の原子炉用燃料も製造していますが、特に注目されているのは小型モジュール炉向けの新型燃料です。テクノロジー企業のデータセンター向け小型原子炉の需要増加により、今後の成長が期待されています。

主要製品:

  • HALEU(ウラン濃縮度:5-20%)
  • 従来型濃縮ウラン
  • 核燃料関連技術サービス

米国ウラン濃縮技術の復活へ:エネルギー安全保障の新たな課題

かつて世界最大のウラン濃縮能力を誇った米国は、現在、濃縮ウランを100%外国に依存する状況に陥っています。Centrus Energy社のアミール・ベクスラーCEOが、この状況を危機的だと指摘しています。

米国のウラン濃縮技術の復活は、単なる産業政策の問題ではなく、国家安全保障とエネルギー独立性に関わる重要な課題となっており、エネルギー安全保障における技術自立の重要性を改めて示しており、今後の展開が注目されています。

個別株 – SMR|ニュースケール・パワー

小型モジュール炉(SMR)の設計・製造に特化した企業です。

従来の大型原子炉と比べて、建設期間が短く、コストも抑えられる小型原子炉の開発で先行しています。すでにアメリカの原子力規制委員会から承認を得ており、2025年からの本格的な商用化に向けて、世界中から注目を集めています。

技術的優位性:

  • SMR設計の第一人者(77MWモジュール)
  • 設置面積:従来型の1/10
  • 建設期間:比較的短期(工場で製造され、現地に運ばれて設置)

次世代原子力発電の最前線:NuScaleが実現する小型モジュール炉の革新

NuScale社が開発した小型モジュール原子炉(SMR)は、従来の原子力発電所の概念を大きく変える革新的な設計を特徴としています。

NuScaleの小型モジュール原子炉は、50年以上の軽水炉技術の実績を基盤としながら、革新的な安全設計と運転性を実現しています。この技術は、カーボンフリーエネルギーの新たな選択肢として、世界のエネルギー供給の未来を変える可能性を秘めています。

従来の原子力発電所の課題であった大規模な初期投資や複雑な運転管理の問題を解決し、より安全で効率的な原子力発電の実現に向けて、着実な歩みを進めているのです。

投資における具体的なリスク管理

短期的リスク要因

  1. ウラン価格変動
    2024年(最高値):$95/ポンド
    2025年(予測値):$85-120/ポンド
  2. 規制リスク
    – EU分類法の改定可能性
    – 米国NRCの認可プロセス長期化

長期的な成長要因

  1. データセンター需要
    2025年予測:全世界電力需要の8%
    年間成長率:25-30%
  2. 政府支援
    – 米国IRA:原子力発電所向け税額控除
    – EU:1,000億ユーロの技術開発支援

原子力関連ETF【NLR/NUKZ】の購入方法

ご紹介した2つのETFのうち「NLR」は国内証券会社での取り扱いがあるようです。

シンボルFirstrade証券楽天証券SBI証券DMM 株ウィブル
NLR
NUKZ
米国ETF
取扱数
3,000+ 400+ 400+290+2,000+

取引手数料や口座維持費が無料のFirstrade口座開設をご検討の方はこちらの記事も合わせてどうぞ!

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まとめ:2025年の展望

今回の記事では「原子力関連」の米国人気ETFを深堀りして紹介しました。

原子力エネルギー市場は、AI革命による電力需要の急増と環境配慮の必要性という二つの強力な追い風を受けています。

特に、小型モジュール炉(SMR)技術の実用化と大手テクノロジー企業の参入により、市場は新たな成長フェーズに入っています。投資家は、個別銘柄とETFを組み合わせた分散投資戦略を取ることで、このセクターの成長機会を捉えることが可能です。

ではまた!

よくある質問 – FAQs –

Q: SMR技術は従来型原子炉と比べてどの程度安全ですか?
A: SMRは受動的安全システムを採用し、人的操作なしで72時間以上の冷却が可能。事故リスクは従来型の1/100以下と評価されています。

Q: テック企業の原子力採用はいつ頃から始まりますか?
A: Microsoftが2025年後半からSMRによる電力調達を開始予定。GoogleとAmazonも2026年から段階的な導入を検討中です。

Q: 投資におけるリスク分散はどのように行うべきですか?
A: ETFを中心に、地域・企業規模・事業領域で分散を図ることを推奨。ポートフォリオ全体の10-15%を上限とすることが望ましいでしょう。

投資に関する免責事項:本記事で提供される情報は、情報提供を目的としたものであり、法律や財務に関するアドバイスとして考えるべきではありません。あなた自身のニーズに最も適したものを決定するためには、専門家や弁護士に相談するべきです。本記事に掲載された情報に従う結果について、執筆者は何ら保証するものではありません。また、本記事における知識の使用や適用から生じた責任も免責します。投資にはリスクが伴います、元金の損失の可能性を含みます。過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありません。歴史的リターン、予想リターン、確率的な予測が実際の将来のパフォーマンスを反映していない場合があります。全ての証券にはリスクが伴い、損失を招く可能性があります。私たちが使用する第三者からのデータは信頼性があると信じられていますが、提供されたデータの正確性や完全性を保証するものではありません。本記事は証券の購入や売却を勧誘または推奨するものではありません。執筆者は登録投資顧問ではありません。

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